気まぐれメッセージ #1 4/18/20

コロナウイルスとの共生:外に出ないでください?

辛抱できずに、また気まぐれにメッセージを書き始めます。

家から外に出なければ、交通事故に遭いません。一年間に交通事故で亡くなる方はいまでも3千人以上。新型コロナウイルスの死亡者数と桁違いに大きな数字です。自殺者はさらに多くて2万人近くいます。インフルエンザの死者数もコロナウイルスの一桁以上です。少子高齢化が進んでいるのですから、ほぼすべての死因で高齢者の死亡者数が大きくなっています。交通事故の過半数は高齢者ですし、死因3位の「老衰死」はすべて高齢者です(これは当たり前)。


連日連夜、政治家とテレビ屋(コメンテーター)がコロナウイルス感染に大騒ぎを続けて,大衆を煽動しています。インフルエンザは構わなかったけれど、コロナウイルスは外に出てはいけないのです。他の死因も毎年のことなのでニュース価値が低くて、政治家やテレビ屋は盛り上がりません。自殺も、交通事故もインフルエンザも癌も心臓病も、いまはニュースになりません。


大衆を煽動する手段として、感染者数の推移のグラフがあります。検査装置が徐々に揃い検査件数が日々増えていくので,当然、感染者数も日々増えていきます。一方、死亡者数のグラフはあまり出てきません。感染者数と比べてあまり増えないので、死者数はインパクトがないのでしょうか。日本の死者数がイタリアやスペイン、アメリカと比べて2桁以上少ないのも、ニュースとしては面白くないでしょう。


発症していなくても感染している人は相当数いるはずです。感染しても元気な人は検査しないので、その数はグラフに載りません。しかし、感染しても抗体を作って元気なら、それでいいのではと思います。交通事故に遭っても、エアバッグがうまく機能して死なずにすめばそれでいいのです。1970年ごろは、交通事故死は1万6千人を超えていました。エアバッグができて、車道と歩道が分離された結果、事故が起きても人は死ななくなってきました。人と交通事故が「共生」できるようになってきたのです。今は自転車事故が急増していますが,自転車と人との共生はまだできていません。人を車や自転車から隔離して家に閉じ込めるのではなく、人と自動車と自転車が「共生」するのが、交通事故の解決法だと思います。


「コロナウイルスと闘うぞ」とか「コロナウイルスとの戦争」という政治家がおられますが、その考えに私は反対です。闘うのではなくコロナウイルスと共生するのが、人類の生き残り方だと思います。インフルエンザと同様、コロナウイルスも毎年あるいは数年毎に変性して、再来することでしょう。ウイルスと闘い続けるのではなく、ウイルスから逃げ回るのではなく、共に生きるすなわち「共生」する道を考えるべきと思います。もちろんお年寄りと病気の人は外に出ないで感染しないようにしながらも、健康な人はウイルスと共生するのです。福岡伸一さんは「ウイルスは私たち生命の不可避的な一部であるが故に、それを根絶したり撲滅することはできない。これまでもこれからもウイルスを受け入れて、ともに動的平衡を生きていくしかない。」と書かれています(朝日新聞4月3日)。



「津波と戦え!」「津波より高い堤防を作ろう!」と言って造ってきた堤防が東日本大震災で決壊し、2万人の人が亡くなりました。津波と闘うのではなく,津波が来ても生き残れる船(バルーン)を作り、津波との共生を目指すべきだったろうと思います。人類は技術に奢れることなく自然に脅えることなく、自然と共生する未来を探すのがいいと思います。


最初は「空気感染はしない」「症状のある人がマスクをして、他の人はしなくても良い」と言われていました。今は、全員がマスクをしています。そうしないと他の人からの厳しい視線を浴びます。しかし、マスクをすれば感染しないと考えるのは甘いと思います。しっかりとした科学的な検証がないままに、挑発と扇動の中で強い意見に大衆が盲信し脅えて、政治家は判断ミスのリスクを避けるために過度な規制を掛けて、その結果、社会活動が停止します。産業と経済が破綻し、その先は倒産と失業とそして国家財政の破綻です。その責任は誰が取るのでしょうか。


人と人、人と社会、人と自然、人とウイルスは、互いに隔離したり闘うのではなく、共生するという選択肢があることを忘れないでほしいと思います。



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